できる限りしっかりと

少し前からカルシウム不足が指摘され続けています。日本人のカルシウム摂取量は、1970年代からほとんど増えていないばかりか、近年少しずつ減ってきていることが国の調査でわかりました。
カルシウム不足というと、骨がスカスカになる骨粗しょう症を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、カルシウム不足の影響は骨だけにとどまりません。
人の体に存在するカルシウム量は体重の1~2%といわれ、成人なら1kgにものぼります。その99%は骨と歯に蓄えられていますが、残り1%は血液中や細胞に存在し、ホルモンの分泌や血液の凝固、筋肉の収縮、神経の伝達といった体の重要な機能を維持・調節する働きをしています。
そのため、血液中のカルシウム濃度は常に一定に保たれ、不足しそうになると骨を溶かしてカルシウムを血液中に放出し、不足分を補充しようとします。カルシウム不足が慢性的に続くと、常に骨からカルシウムが溶け出すことになり、骨がもろくなって「骨粗しょう症」になりやすくなります。
さらに、血液中に放出されたカルシウムが血管壁に付着し、動脈硬化を引き起こす原因にもなることがわかってきました。
できる限りしっかりとカルシウムを摂取する必要があります。